- そもそも株の情報ってどこで集めるの?
- ネットの情報を信じても大丈夫なのかな?
- みんなはどのくらい情報収集してるんだろう?
このように、株の情報収集に悩んでいる初心者はとても多いです。情報過多の現代では、どこから情報を集めればいいかの判断が難しいですよね。
そこで今回は「株の情報収集」のポイントを、初心者向けにやさしく解説します。
Contents
【結論】株の情報収集は目的を持つことが大切
投資で勝つためには、情報収集が必要不可欠です。とはいえ、膨大な情報の中から無計画に拾い集めていては、情報量の多さに混乱してしまい、効率も悪いです。
そこで大切なのは「目的」を持って情報収集することです。「目的」を持つことで、それに合った適切な情報収集方法を確立できます。
自分にとって必要な情報だけを拾っていけるので、効率良く情報収集できますよ。
目的別!株式投資の情報収集方法
情報収集の「目的」は、大きくわけると以下の4つに分類できます。
目的1:知識・ノウハウ
目的2:相場状況・速報
目的3:銘柄情報
目的4:投資家の意見・考え方
ここでは、それぞれの「目的」に合った適切な情報収集方法を説明します。
目的1:知識・ノウハウ
投資の基礎知識や、株価チャート、企業IR (投資家向け情報)の読み方などのノウハウを知りたいときは、本やYouTubeでの情報収集がおすすめです。何から学べばいいのかわからない、投資初心者の入門教材としても適しています。
本やYouTubeでは、個人投資家の経験にもとづく現実的な内容が学べて、とても勉強になります。参考になった本などは繰り返し読み、投資家としての土台をつくっていきましょう。
また、複数の本やYouTubeで学習すれば、双方の情報を比較できたり、同じ情報は信頼度が高いなどと判断するスキルも身につきます。
私の著書「超・臆病者のための株の教科書」では、投資の基礎や株価チャートの読み方などを、初心者でも効率よく学べます。また、低リスクな投資方法を徹底的に紹介しているので「損しないマインド」も鍛えられますよ。
目的2:相場状況・速報
相場状況や速報などを知りたいときは、ニュースサイトや新聞社のオンラインサイトがおすすめです。速報性があり、投資に関連する公的情報などをいち早く取り入れられます。
投資家が使用している代表的なサイトをいくつか紹介します。
・Yahooファイナンス
経済ニュース、株式情報の速報などが見られるニュースサイト。
・日本経済新聞
経済全体の流れや、投資に関する最新情報が幅広く見られるオンラインサイト。
・ロイター
市況速報や相場状況など、金融情報が中心の情報サイト。
目的3:銘柄情報
個別銘柄の情報収集をするときにおすすめなのは、企業IRや四季報、株探(かぶたん)、フィスコ、TDnet(ティーディーネット) などです。
企業IRは、投資家が投資判断に使うための情報がまとめられた資料です。企業のホームページから閲覧できます。
四季報は、上場企業の情報が網羅された、年4回発行される本です。中立的な立場で企業分析している点が魅力で、財務諸表の読み方なども学べます。ただし、情報速度は遅めです。Web版の「会社四季報オンライン」もあります。
株探は、個別銘柄の分析ができたり、企業の決算情報などが総合的にまとまっているサイトです。
フィスコは、個別銘柄の情報が豊富な株式情報サイトで、おすすめ銘柄や株価動向などもチェックできます。
また、TDnet(ティーディーネット)にも企業のIR情報がまとまっており、情報収集に役立ちます。
銘柄の選び方については、動画で解説しているのであわせてご覧ください。
目的4:投資家の意見・考え方
プロの意見を知りたいときは、SNSやアナリストレポートなどを活用しましょう。
ブログやTwitterなどのSNSは、プロの投資家たちの意見をリアルタイムで気軽に取り入れられるのが魅力です。
アナリストレポートは、証券分析の専門家による企業分析をまとめたレポートです。口座を開設している証券会社のホームページや、東京証券取引所のホームページなどで入手できます。
ただし、投資の世界に100%の正解はありません。たとえプロの意見であっても、おすすめ銘柄を見よう見まねで購入したり、信じすぎるのは危険です。あくまでも、考え方やスタンスを学ぶつもりで情報収集するのが大切です。
私もYouTubeやTwitter、Instagramなどで、投資家に必要な考え方や投資情報などを日々発信しています。認定テクニカルアナリストの知見や、投資歴20年以上の経験をもとにしているので、情報源の1つとして活用してもらえたらと思います。
【注意】株式投資初心者が失敗する情報収集事例
ここでは、投資初心者が失敗しやすい情報集事例を紹介します。私も過去には以下のような情報収集をしていて、全然勝てないときがありました。
・事例1:情報収集源が1つだけ
・事例2:情報収集の量が多すぎる
・事例3:情報の鮮度を意識していない
・事例4:発信情報を信用しすぎる
この4つを避けるだけで、情報収集においてかなり強くなれますよ。
事例1:情報収集源が1つだけ
情報源が1つだけだと、投資ではなかなか勝てません。
1冊の本だけを頼りにしたり、1つのYouTubeチャンネルだけを参考にするなどの例です。
なるべく情報源は1つに絞らず、さまざまな媒体からまんべんなく取り入れるようにしましょう。そうすることで、冷静に分析する力が身につきます。
事例2:情報収集の量が多すぎる
情報量は、極端に多すぎるのも問題があります。
意見がまとまらず混乱を招いたり、情報収集そのものが負担になってしまいます。
どこから情報を取り入れるか決まったら、自分にとって必要な情報かを見極めて、情報量を増やしすぎないようにしましょう。
事例3:情報の鮮度を意識していない
投資家にとって、古い情報は「命取り」になります。
たとえば、雑誌や本の情報は、インターネットに比べると鮮度が悪いです。最新の情報をキャッチすることを意識していないと、雑誌などでおすすめされている銘柄を買ってしまうリスクが高まります。
私も数年前に雑誌に掲載されたことがありますが、取材から半年後に発売されたときは「もうその銘柄は持っていないよ!」と情報の遅さを実感しました。
プロの投資家たちは常に先読みして投資しているため、古い情報だけではなかなか勝てません。
情報を取り入れるときは「鮮度」を意識することも念頭に入れておきましょう。
事例4:発信情報を信用しすぎる
情報収集をするときは、必ず発信者の意図を推察しながら行いましょう。
たとえば、銀行窓口や証券会社が勧めてくる金融商品は、紹介者に手数料が入るなど勧める側にメリットがある場合が多いですよね。
それに比べれば、ブログやYouTubeなどはファンからの信頼が大切なので、ユーザーファーストで作成されている情報が多いです。それでも、やはりポジショントークなどが含まれる場合はあります。
そのため、どんな情報であっても安易に信じるのではなく、あくまでも判断材料として捉える気持ちが大切です。
詳しくは動画で解説しているので、あわせてご覧ください。
まとめ:株式投資の情報は見極めが大切
この記事のポイント
- 「目的」を持って情報収集すること
- 初心者が失敗する情報収集4つを避ける
- 情報を信じすぎず自分で見極めることが大切
集めた情報は、自分なりに判断してはじめて意味を持ちます。他人の情報を信じて投資するだけでは、失敗したときに他責で終わってしまいます。せっかく投資をするのなら、自分で情報を見極めて、失敗しても次に活かせるようにしましょう。
また、今回紹介した投資の情報源は、初心者にとっては難しく感じる場合もあると思います。まずは自分が使い慣れている媒体から、少しずつ投資情報に慣れていくことをおすすめします。
私もYouTubeやTwitter、Instagramなどで、投資家に必要な考え方や投資情報などを日々発信しています。認定テクニカルアナリストの知見や、投資歴20年以上の経験をもとにしているので、情報源の1つとして活用してもらえたらと思います。