株式投資 銘柄・セクター分析

相場サイクルとは?相場によって買うべき銘柄は変わる!

2023年1月5日

相場サイクルという言葉を聞いて、いくつかの相場が循環するんだな、と何となくイメージはつくと思います。ですが、それぞれの相場の概要や狙うべき業種は?と聞かれて、すぐに答えられない人がほとんどではないでしょうか?

本記事ではそれぞれの相場の状況や、その相場において考えておくべきことについて、説明していきます。

ろっく
相場に合わせて銘柄を選ぶことが損しないために大事になる!

4つの相場サイクル

相場サイクル とは

株式市場には4つのサイクルがあるといわれていて、一般論として、「金融相場」、「業績相場」が上昇相場、「逆金融相場」、「逆業績相場」が下落相場と認識されています。

おおまかな流れとしては、金融緩和による金融相場で物価の上昇が始まり、実績相場でもう一段上昇します。一方、物価の下落は金融引き締めによる逆金融相場から始まり、逆業績相場で更に下落します。

このサイクルは繰り返され、投資をする際に株式相場動向の確認においても大事な指標になります。

それぞれの相場の特徴と狙うべき銘柄について解説していきます!

金融相場

景気が悪く企業業績が悪化している状況下で、景気と株価を刺激するために、中央銀行は政策金利を下げるなど金融緩和を行います。低金利で世の中に流通するお金が増えることで、企業は借りやすくなり、また利息の支払いが少なくなることから、設備投資を行いやすくなります。

そうすることで、企業業績回復への期待が高まり、株価上昇に繋がるのです。先の好景気への期待で買われるため、不景気の株高を生み出すことにもなります。

このときには金利に不動産や証券などの金利に敏感になる金融セクターや鉄鋼や化学など設備投資関連の銘柄が買われやすくなる傾向。

業績相場

業績相場とはお金が市場に流通し、設備投資がされ、景気が上向いて買われる相場のことです。金融緩和の効果で企業業績が回復しますが、本格的に拡大が続くとやがて金利は上昇していきます。つまり、拡大しすぎたタイミングで金融引き締めのサイクルが来ます。

金融相場では割高であった企業も業績回復によって、あまり割高に感じられなくなります。この業績相場では景気が拡大することでプラスに働く企業、例えば高級品やレジャーなどが買われるセクターです。

逆金融相場

逆金融相場では、業績拡大し、景気が良くなったときに、加熱しすぎを防ごうと金融引き締めに転じます。

政府や中央銀行の大事な役割の一つに物価の安定があります。景気が拡大するときにはインフレ傾向があることから、過剰であるときには金利を上げるなどの政策により、市場に流通するお金の量を縮小させます。

金利上昇の局面では、投資家は株式市場から債券などに資金を移すのが一般的な動き。そのため、逆金融相場では株価は下落しはじめます。

ここで注目を集めるセクターは金利上昇でも業績に影響の出にくい無借金企業など、財務体質が良好な企業になります。

逆業績相場

逆業績相場では金融引き締めにより、景気や企業業績が悪化して株価が下がる相場です。企業の業績が下がることで本格的に下落すると考えられています。

ここでは景気が業績と相関関係が低いセクターが注目を集めます。例えば、医薬品やインフラ関連、他には食品、通信、陸運といったディフェンシブセクターです。これらのセクターは景気下降局面でも大きな下げに転じにくい特徴を持つため、比較的ボラティリティが低いといわれています。

相場によって適切な投資手法を選択しよう

相場サイクル とは

景気と金利の上下によって4つの相場を循環することが多いですが、その上下の幅やサイクルの長さはその時によって異なります。

今が「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」のどの局面であるかは意識しておくといいでしょう。中央銀行の金融政策によって相場サイクルは変わり、局面によって、狙うべきセクターも変わります。相場によって通用する投資手法、通用しない投資手法があるため、局面を注意深く見極める必要があります。

まとめ

この記事のポイント

  • 相場には4つのサイクルがあり、中央銀行の金融政策によって転換することが多い
  • それぞれの相場で注目すべき銘柄がある
  • サイクルの長さは毎回同じではない

4つの相場は中央銀行の金融政策、具体的には金融緩和・引き締めをきっかけに始まることが多く、後から業績が伴ってくることが多いです。今後の相場を予想する意味でも、中央銀行がどのような金融政策を行うかはとても重要だといえるでしょう。

そして、「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」のそれぞれの局面で注目すべきセクターを中心に銘柄を選べば、利益も得やすくなります。

ただし、それぞれの局面で狙うべきセクターがわかっても、そのあとの銘柄選定が難しい・・・と思う人がほとんどではないでしょうか。株式投資では、企業(銘柄)の選択や売買のタイミングが大事になります。少し難しい言葉では、これらの分析のことを「ファンダメンタルズ分析」、「テクニカル分析」といいます。

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本記事で説明した各相場で注目されるセクターと一緒に分析をしてみてください!

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