- 株式投資って大人にならないとできないよね?
- ある程度お金がないと投資はできないよね?
- 若い初心者でも簡単にできる投資方法はある?
こんな悩みがあって、株式投資を始められていない人はいませんか?
実は、株式投資に年齢のきまりはありません。ただし、未就学児から成人になるまでは証券会社から親の同意書などを求められます。同意書が不要となるのは、一部の証券会社で15歳から。一般的には18歳からとなります。
でも、証券口座を開設できたところで投資をどうやって始めれば良いか全くわかりませんよね。特に20歳前後でお金に余裕がある人は少ないので、購入できる株式や投資方法にも制限がでるでしょう。
本記事では「株式投資を始められる年齢とそれに必要な手続き」と「初心者向けのおすすめ投資方法」を解説していきます。
Contents
株式投資は何歳からでもできる
文字どおり、0歳でも、投資を行うための証券口座を持ち、投資信託や株式などの取引ができます。ただし、学生や未成年者は、親権者の同意書や続柄が確認できる住民票などの書類が求められたり、親権者も証券口座を開設する必要があったりなど、条件がつくことが多いです。加えて、取引形態も現物取引のみになる(レバレッジがある信用取引ができない)などの制限があります。
15~17歳は未成年者本人の口座開設の手続きに、親権者の証券口座は不要であるPayPay証券のように一部例外もあります。
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これらの口座開設手続きの制限は成人になればなくなります。しかし、貯蓄や定期的な収入を理由に口座開設の審査が通らない金融機関もあります。開設するときはそれぞれの金融機関の口座開設条件を確認しましょう。
先ほどの口座開設の制限を踏まえると、本人の意思のみで口座開設から株式投資まで行えるのは成人以降になります。
若いうちから投資を始めるのがベスト
親の同意が得られないなど家庭によって条件は違いますが、投資は早く始めるに越したことはありません。もし未成年で口座開設ができなくても、成人になったらすぐ始められれば十分です。
早く始めるべき最大の理由は長期間の投資でお金を増やしやすいからです。
例えば、以下の条件で毎月1万円を投資する場合、20歳、30歳から始めた場合で60歳になったときに資産がどの程度変わるのかを検証してみましょう。
〈条件〉
・毎月1万円投資信託に投資
・年利5%(平均的なリターン)
20歳から始めた場合(運用期間40年)
総額 約1,526万
運用益 約1,046万
元本 480万
30歳から始めた場合(運用期間30年)
総額 約832万
運用益 約472万
元本 360万
始める期間が10年違うと元本は120万しか変わらないにも関わらず、総額は700万近い差になります。
投資は早くから始めた方がいいのは数字の差を見ると明らかですよね。この10年の遅れによって自分の資産が大きく変わってしまいます。この例では投資金額を月1万で設定しましたが、この投資金額を大きくすれば、20歳から始めるのと30歳からとではさらに大きな差になります。
実際に投資をするためのステップ
ここからは実際に投資を始める際に、必要な手順を解説していきます。様々な書類に記載して、郵送するなど、開設まで多くの手間がかかる時期もありましたが、手続きがスマホで完結する証券会社も増えました。
①証券口座開設、②株式購入の2ステップで完了します。それぞれ詳しく解説していきますね!
①証券口座開設
まず最初のステップは証券会社での口座開設です。証券口座は銀行でいうところの総合口座にあたり、株式の売買や配当金の受取など証券に関わる資金管理を行うために必須です。
証券口座の開設には数日~1週間程度かかります。開設までの期間は証券会社によって異なり、翌日から取引できる証券会社もあるので事前に確認しておきましょう。書類に不備があった場合には、さらに日数が伸びてしまいます。スマホで手続きを完結させると取引開始までの期間が短くなるでしょう。
必要な本人確認書類は運転免許証、個人番号(マイナンバー)カード、住民票、印鑑登録証明書など。証券会社ごとに異なるので確認しましょう。
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ちなみに異なる証券会社であれば複数の証券口座を持てます。
例えば、楽天証券で2つ証券口座を持つことはできませんが、楽天証券、SBI証券に1つずつ持つことはできます。
②株式購入
開設した証券口座に入金すればあとは商品を選んで購入するだけ!購入する商品によってはクレジットカードでポイントを貯めつつ買うこともできますよ。
例)SBI証券
買う銘柄さえ決めれば、購入するのに1分もかかりません。
価格の成行とは「成行注文」のこと。売買を行うときに、値段を指定せずに注文するという意味です。自動的に一番有利な売買相手と取引を成立できます。一方で、売買の際に値段を指定して注文することを指値注文といいます。
よっぽどボラティリティ(値動き)が大きい局面でなければ、購入金額が大きく変わることもないので、成行にしておけば良いでしょう。
初心者におすすめの投資手法3つは?
株式投資を若くから始められること、そして買うためのステップがわかりました。次に知りたいのは初心者にとって適切な投資手法ですよね。
初心者におすすめの投資手法を3つ紹介します。
- 長期積み立て投資
- 短期コツコツ投資
- 成長株コツコツ投資
それぞれ内容を詳しく解説していきます。
投資信託の長期積み立て投資
低リスク資産運用の王道と言っても過言ではない投資信託の長期積み立て投資。政府が力を入れているつみたてNISAを活用すれば、年間40万まで非課税で投資ができます。
文字通り、投資信託を長期間にわたって積み立てる投資法です。積み立て貯金の預け先が銀行から証券会社に代わり、投資信託の定期購入に変わったというとイメージしやすいでしょうか。
長期積み立て投資を初心者におすすめする理由は、4つあります。
〈少額から始められる〉
証券会社によって違いますが、投資信託は100円から始められます。投資初心者は特に元本割れへの恐怖心が大きいですが、超少額であれば減ったとしても投資を辞めようと思うようなトラウマになることはないでしょう。
〈自動で投資できる〉
投資するまで数クリックで完了します。とはいえ、手間とストレスがかかるので、毎月継続して作業するのは面倒。
最初に買い付けの設定をしておけば、毎月決まった日に自動的に投資してくれます。
〈買うタイミングに悩まない〉
「安く買って高く売る」は利益を得るためのセオリーですが、そのタイミングを判断するのはプロでも難しい。ですが、積み立て投資であれば自動で投資をするため、いつ買うかを悩む必要がありません。
〈投資リスクを軽減できる〉
資産(銘柄)、地域、時間(時期)の分散を3つ同時に行えます。資産と地域を十分に分散された銘柄を20年積み立てを行うと、過去のデータ上は元本割れを起こしていません。
出典:金融庁HP https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
最初に積み立て設定さえ完了させれば、あとは基本放置でOKで堅実にお金を増やせる投資方法です。
短期コツコツ投資
次に紹介する短期コツコツ投資の投資対象は個別株式。
株式の短期売買と言っても、1日中、複数の画面を見ながら何度も取引をするデイトレードとは違います。紹介する短期コツコツ投資は2~3日あるいは1週間程度の期間で1回の取引を完結させる投資手法でスイングトレードと言います。
株価は1週間から10日程度で小さいトレンドが変わっていくのでその波にうまくのる投資手法です。分析する方法を理解すれば、株価チェックは1日2回程度で大丈夫。
株価チェックに使うのは株価のチャートだけです。
短期投資と聞くと危ないイメージがありますが、実はそこまでリスクは高くありません。なぜなら投資期間が短ければ価格の振れ幅は小さくなる傾向があるからです。とにかくチャート分析が大事。
チャートと聞くとドキッとしますよね。私はこのチャートをメインにしたスタイルに変えてから勝てるようになりました。ポイントは4つです。
ポイント4つ
- トレード計画がたてられるようになった
- 購入するポイントがわかるようになった
- 大局的な相場が分かるようになった
- 「売り」ができるようになった
実際は「ローソク足」や「移動平均線」などを使いながら分析していきますよ。
具体的なチャート分析方法は下の書籍で詳細に解説しています。
成長株コツコツ投資
成長株コツコツ投資も投資対象は株式投資で、「ファンダメンタルズ分析」と呼ばれる分類になります。
ファンダメンタルズ分析とは、個別企業の財務内容を分析して、その企業が投資対象としてふさわしいかを判断する戦略です。
それに対して「テクニカル分析」という、株価の動きを見ながら、売買のタイミングを見極める投資手法もあります。チャートで株価の動きを確認する短期コツコツ投資はまさにテクニカル分析の部類です。
ファンダメンタルズ分析の大きなステップとしては2つです。
- 企業の「価値」を測定する
- 企業の「価値」に対して株価が「割高」か「割安」かを判断する。
「経営状態の分析」と聞くととても難しく感じますが、将来的に値上がり期待できる”成長株”を見つけるだけであれば、いくつかの指標を分析するだけで大丈夫です。
その指標とはEPSとPER。この2つがきちんと理解できれば、株式投資で致命的な間違いは起こらないと言っても言い過ぎではありません。
EPS 1株当たりの純利益。企業を評価する際に使われる指標の一つで「当期純利益÷発行済株式数」の計算式で求めます。
PER 現在の株価がEPSの何倍まで買われているかを表す。つまり、1株当たりの純利益の何倍の株価であるかを確認するための指数です。
このEPSとPERをベースに分析していきます。
更に具体的な分析方法は短期コツコツ投資と同じく下の書籍で詳細に解説しています。
まとめ まずは始めることが大事
この記事のポイント
- 株式投資は未成年でも親の同意があれば始められる(一部例外あり)
- 投資するまでは、証券口座開設、株式購入の2ステップで完了
- 初心者には本記事で紹介した3つの投資手法がおすすめ
株式投資と聞くとかつてはとてつもなくハードルが高かったですが、今はスマホひとつで簡単にできるようになりました。口座開設でさえ、窓口に直接足を運んだり、記入事項がたくさんある申込書があるイメージですが、今では家から一歩も出ずにできますよ。
証券口座を開設すると同時に、本記事で紹介した3つの投資手法のどれが自分に合いそうか見てみましょう。
この投資手法の詳細はそれぞれ下の書籍で更に深掘りして解説しています。多くの図やチャートを用いて、視覚的にも分かりやすく説明しているので初心者でも理解しやすいですよ。ぜひ読んでみてくださいね。