ビジネス・投資本

『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』の要約・まとめ おすすめの投資本

2020年7月12日

今回はおすすめの投資本である

『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』
著:マーク・ダグラス

についてご紹介いたします。

投資をやっている人、とくに短期投資をする人にとってはバイブルとなるおすすめの本です。

ろっく
1回は読んでおくべき本ですね~
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ゾーンの内容

投資で安定して収益を稼ぐには、相場で取引するときに、どのような精神状態に自分を身に置いたら良いのかを解説している本です。
本書は特に、トレードの場では、損失を出した場合に、自分で責任を持つこと、マーケットや他のもののせいにしないこと、損失のリスクを覚悟して、もともと投資は自分の計画どうり
に事が運ぶとは限らず、いつでも偶然何か想定外のことが起きたりする可能性があることを前もって知ることが大切であると説いています。

 

<おすすめしたい読者層>

  • 投資に時間とエネルギーをかけているが、なかなか収益に結びつかないと考えている人
  • 投資で収益を出すための、心の鍛え方を身に付けたい人
  • 投資でイライラしたり心が不安定になりがちで、成績も安定感がない人

 

ゾーンの概要紹介

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発行  2002年 4月10日 初版 第1刷
総ページ数 334P 読了時間 7~15時間

<本の概要>
投資で安定して収益を出すための、精神状態をどうしたらよいのかを解説している本です。
投資のは自分には予期しないことが起きるということが必ずついて回ります。
そのことに対しいかにマイナスの感情を持たずに、それはそういうものであるというように受け入れるようにすることが大切であると説いています。

 

<著者のプロフィール>
著者 マーク・ダグラス
ベストセラー「規律とトレーダー」の著者。現役のトレーダーであり、またトレーディング・ビヘイバー・ダイナミクス社の代表を務める。
同社は、ブローカー会社、銀行、ファンド・マネージャーなどさまざまな金融のプロフェッショナル向けに、トレード心理学に関するセミナーや研修プログラムを企画開発している。
アメリカにおける各種投資コンファレンスはもとより、欧州やアジアでもダウ・ジョーンズ・セミナーでの講演経験がある。アリゾナ州スコッツデール在住

 

<書籍の目次>

目次

第一章 成功への扉
第二章 トレードの誘惑(そして落とし穴)
第三章 責任を取る
第四章 一貫性-心理状態
第五章 認識の力学
第六章 マーケットの観点
第七章 トレーダーの優位性ー確率で考える
第八章 信念の役割
第九章 信念の性質
第十章 信念がトレードに及ぼす影響
第十一章 トレーダー的思考法

 

ゾーンの要約・まとめ

--------------------引用 第一章 成功への扉 29~50P-----------------------------------------------
理屈、自己正当化、躊躇、希望的観測、早まった行動から犯したミスに影響されやすいかぎり、自分で自分を信用できなくなるだろう。
客観的になれず、自分の行動を常に信頼できないのであれば、一貫した成績を残すのはほとんど不可能である。
一見単純そうに見える試みに失敗したときほど、自分の行為の中でもっとも腹が立つことはないだろう。
皮肉にも、おそらく初心者の時に感じたようにトレードが簡単で単純なものになるには、適当な姿勢で「トレーダー的心構え」を習得し、不透明なものに直面しても常に自信を維持できなくてはいけない。
その解決法とは何か?まずトレードに適した姿勢と信念を習得する方法がある。そうすれば微塵の恐怖もなくトレードができる。
しかし同時に、無謀になるのを防ぐため、枠組みを維持する、それこそがまさに本書の意義である。

「解説」
トレードで収益を稼げるようになるには、自分の判断が間違っていたことを受け入れる状態にならなくてはいけない。
まずマーケットは常に、他人とのやり取りが行われていて、決して計画どうりになるとは限らず、未来が読めるものではないことを理解しなければいけない。
そしてミスをするリスクを頭に入れたうえで、最終的には得をすることをシュミレーションして取引をする必要が有ります。

 

--------------------引用 第二章 トレードの誘惑 51~73P--------------------------------------------
非常に多くの成功者たちが、トレードで悲惨な結果に終わってしまう大きな理由の一つとして、まさにその成功が、自分の欲求に適応させるためには社会環境を操作・支配する能力にたけていたからだと考えられる。
私たちは、みな、ある程度、外部環境を自分の内部環境に合わせようとする術を習得したり開発したりします。
問題はこうした技術にマーケットで通用するものではない点だ。マーケットは支配や操作に応じたりはしない。
しかし、私たちはマーケット情報の理解や解釈を支配できるだけではなく、自分の行動を支配できる。
自分の思惑どうりに展開させようとすると、外部環境を支配する代わりに、自分自身を支配する方法を習得できる。
そして最も客観的な将来の可能性から情報を理解できる。さらに、常に自分に最適な資金管理方法に乗った行動をとるため、自分の精神環境を確立できる。

「解説」
マーケットを通して収益を出せるような状態にするためには、マーケットを自分の力で制御できるという感覚を取り除かなければいけない。
マーケットは決して支配や操作には応じない。その代わりトレーダーは自分自身の行動を支配することができる。
自分自身を支配する方法を学び、最も客観的な将来の可能性から情報を理解し。さらに自分に最適な資金管理方法にのっとった行動をとることで、自分の精神環境を確立できる。

 

--------------------引用 第三章 責任を取る 75~109P-----------------------------------------------
勝つ姿勢の育成が成功へのカギとなる。しかし多くのトレーダーは、そうした姿勢がまだないのに既にあると考えてしまったり、あるいはマーケットが勝ちトレードをもたらし、その姿勢を育ててくれるだろうと期待したりする。
そうではない。自力で勝つ姿勢を開発する責任がある。マーケットにはそのような責任はない。この勝つ姿勢の重要性はできる限り強調しておきたい。成功への近道はマーケット分析の量でも質でもない。もちろん、マーケットを理解すれば、勝ちトレードを幾つか増やすのに必要な優位性がみつかるのかもしれない。しかし、その優位性も勝つ姿勢がなければ、一貫した勝利者となるために貢献するものではないだろう。

「解説」
勝つ姿勢を身に付けるためには、マーケットで取引することに責任を持ち、マーケットが何かしてくれるとか、何かをすべきだとか期待するのを止めなければいけない。この視点で自らすすんで実行する決心をすればマーケットは敵とよべなくなってくる。

 

--------------------引用 第四章 一貫性 111~127P---------------------------------------------------
ここからは可能性と優位性にしっかりとした信念を持つ思考戦略を、集中的に教授するつもりだ、この新しい思考戦略からマーケットの新しい関係を確立する方法を習得してほしい。そしてこの新しい関係は、自分のトレードに間違いや損失の典型的な意味を連想させないし、またマーケットの動向を脅威として受け止めることから防いでくれる。苦痛の脅威が消えた時恐怖心もまた同時に消える。したがって恐怖によるミスも消える。そうすれば、可能性のあるものを発見し、その発見したものに素直に対応する自由な精神状態に達するだろう。何度か損をしてもこの無心で不安のない精神状態でいることには努力が必要であろう。

「解説」
マーケットでの取引きは、将来起こる可能性のあるリスクを負いながら、可能性や優位性を見つけ出して行うようにすれば、必ず勝算が生まれてくるようなものである。このような状態になるには、いくらか修練が必要になる。

 

--------------------引用 第五章 認識の力学 129~155P----------------------------------------------
トレーダーの基本目標の一つは機会の認識であって、苦痛の脅威を認識することではない。機会への集中力を維持する方法を習得するためには、脅威の根源をはっきりと知って理解しておく必要がある。マーケットではないのだ。マーケットは中立の立場で値動きの可能性についての情報を発している。と同時に、収益性のある絶え間ない機会の流れを見ている者たちに提供しているのだ。ある時自分に恐怖をかんじさせるものを認識したと思えばこのように自問するがよい。「その情報は内在的脅威なのか?それとも(上記の幻想のように)自分の心理状態の影響が自分に跳ね返ってくるのを経験しているものにすぎないものではないのだろうか?

「解説」
自分がマーケットでの取引に恐怖を感じるならば、恐怖を感じないように心を鍛える必要が有ります。マーケットを心が受け入れる状態にしないといけません。

 

---------------------引用 第六章 マーケットの観点 157~176P--------------------------------------
私たちは強力な信念の形を持つ心のメカニズムを必要としている。そのメカニズムがあれば、常にマーケットの認識はどんどん明解さが増すし、また常に値動きの心理状態と本質に反応して最適な行動がとれるからだ。最も効率的で機能的なトレードの信念を、私たちは習得できる。それは「何事も起こり得る」という信念である。それが真実であるという事実はともかく、成功に必要なあらゆるほかの信念や姿勢を確立するための強固な基盤として機能するだろう。その信念がなければ、自分の心は自動的に、そして通常は意識的に気付くことなく「自分に受け入れがたい展開をマーケットがするかもしれない」と伝える情報を回避・防止するか、あるいは合理的な説明をするようになるだろう。もし何事も起こり得ると信じるならば、自分が避けるものは何もない。「何事も」とはすべてのものを含んでいる。したがって、この信念はマーケットの認識に膨張力のあるフォースとして作用し、そうでなければ自分には見えなかったような情報の認識を可能にする。つまりマーケットの観点から、既に存在している可能性をさらに多く認識できるようにするため、心を準備している(心を開いている)のである。より重要なのは、「何事も起こり得る」という信念を確立することによって、自分の心を確率で考えられるように鍛錬できる点である。

「解説」
マーケットでの取引にたいする心構えは、常に何が起こるか分からない確率の世界なので、そのすべてを受け入れるような気持ちで備えることである。普段からそうすることによって、心がそれができるように鍛えられていく。

---------------------引用 第七章 トレーダーの優位性 177~213P-------------------------------------
最高のトレーダーは「今この瞬間」にいる。なぜならストレスがないからだ。ストレスがないのは、トレードに進んで費やそうとする資金以外にリスクがないからである。正しくあろうとしないし、間違いを避けようともしない。何かを証明しようとしているわけではないのだ。マーケットが、自分の優位性が機能していないとか利食いの時だと教えてくれることがあれば、自分の心にこの情報を拒むものは何もない。マーケットが提供しているものを完璧に受け取って、次の優位性を待つのである。

「解説」
洗練されたトレーダーは最終的には必ず収益がでるという強い自信をもって、自然体で何かが起こることを想定してトレードに臨んでいる。たとえ想定外のことが起こっても、受け入れてそれも次の取引に役に立つように学んでいる。

 

----------------------引用 第八章 信念の役割 215~232P---------------------------------------------
マーケットの心理的現実を完全に受け止めた時、トレードのリスクも同様に受け止めている。トレードのリスク受け止めた時、苦痛としてマーケットの情報を定義する可能性を排除している。苦痛としてマーケット情報を定義し解釈するのを辞めた時、自分の心が避けるのは何もなく、防ぐものでもない。防ぐものがなければ、値動きの性質について分かることすべてが利用できるであろう。阻害されるものが何もないということはつまり、自分が(客観的に)学んだ可能性すべてを認識できるという意味である。そして自分の心が、エネルギーの真のやりとりに解放されているため、以前は認識できなかった他の可能性(優位性)を全く自然に発見し始めるだろう。

「解説」
マーケットに対し心を開いた状態で何もかも受け入れる意識で臨む習慣がついていくと、マーケットに対する新たな優位性に気づくことができ学び続けることにより、より稼げる体質になっていく。

 

-----------------------引用 第九章 信念の性質 233~252P-------------------------------------------
各人にはそれぞれ内から湧き出るフォース(好奇心、必要性、意欲、願望、目的、向上心)があり、物質的環境との相互影響を強制したり、その気にさせたりする。好奇心、必要性、意欲、願望、目的、向上心の対象を満たすためにとる各人の行動は、どんな環境や状況であれ、真実であると信じている信念の働き(機能)である。その真実がなんであれ、以下のことを決めるであろう。(①環境の観点から可能な物を認識する可能性 ②認識したものをどのように解釈するか ③下す判断 ④結果への期待 ⑤とる行動 ⑥そして努力の結果についてどう感じるか)いかなるときでも達成を試みていることに対して、満足・幸福・至福の状態にあると分かっている場合、自分の真実(つまり自分が利用している信念)は有益であるといえる。

「解説」
自分が好奇心や、必要性、意欲、願望、目的、向上心の対象を満たすために取った行動は、どんな環境や状況でも、真実であると信じる心の働き(信念)である。それらの行動をとったときに、満足や幸福や至福を感じるとき、自分の真実(自分が利用しようとしている信念)は有益であるということになる。

 

-----------------------引用 第十章 信念がトレードに及ぼす影響 253~280P---------------------------
日常生活だけではなくマーケットのなかにも常に、自分が知っている要素(類似したもの)と、まだ経験していないので知らない(あるいは分からない)要素がある。それが私たちの存在(世界)の本質についての根本的真実である。結果の唯一性を予想するように自分の心を積極的に鍛えていかなければ、知っていることだけを期待し続けるだろう。そしてその他のこと(知っていることや期待していることと一致しない他の情報と可能性)に対する行為は、見逃し・見落とし・過小評価・曲解・全否定・攻撃である。本当に知る必要がないと信じて初めて、確率(マーケットの観点)で考えられるようになる。そうすれば、ある特定の方向に動く可能性についてマーケットが提供している情報を阻止・過小評価・曲解・全否定・攻撃するような理由は無い。ここで説明された質を持った心の自由を経験していないとすれば、そしてそれを望んでいるとすれば、積極的に瞬間の唯一性を信じる心を鍛える行動をすべきだ。

「解説」
トレードするときは、自分が想定しない結果になることも、あらかじめ頭に入れて受け入れる気持ちを持つことが大切で、普段からそのような状態になるように心を鍛えないといけないと考えられます。トレードの結果は過去に起こったことと同じ結果になることはなく、必ず何か違いが生まれます。そういった違いから学ぶことにより、成長に繋がります。

 

-----------------------引用 第十一章 トレーダー的思考法 281~327P---------------------------------
自分を監視するのだ。そして自分の目的に再び焦点を定めるよう自己規律のテクニックを利用する。五つの根本的真実と一貫性の七つの原理をかき出し、トレード時は常に自分の目に入るようにしておこう。そして確信をもって何度も繰り返す。これらの真実や原理に反した思想、発言、行為に気付くたびにその対立を認識してほしい。実際に五つの根本的真実の一つを強化するたびに、対立する信念からエネルギーが抜き出され、確率に対する信念、そして一貫した結果を生む能力の信念にエネルギーが注入されるだろう。新しい信念が非常に強力になると、やがて自分の目的に一致するように考え行動する部分を意識する必要がなくなる。

「解説」
五つの根本的真実 

  1. 何事も起こり得る
  2. 利益を出すためには次に何が起こるか分からない
  3. 優位性を明確にする一定の可変要素には、勝ち負けがランダムに分布する
  4. 優位性があるとは、あることが起きる可能性がもう一つの可能性よりも比較的高いことを示しているに過ぎない。
  5. マーケットのどの瞬間も唯一のものである。

 

一貫性の七つの原理 

  1. 私は自分の優位性を客観的に確認している。
  2. 私はすべてのトレードでリスクを前もって決めている。
  3. 私は完璧にリスクを受け入れている
  4. 私は疑念も躊躇もなく自分の優位性に従う。
  5. 私はマーケットが可能にしてくれた勝ちトレードから利益をつかみ取る。
  6. 私はミスを犯すことへの自分の対応を継続的に監視している
  7. 私はこうした一貫した成功の原理の絶対的必要性を理解している。したがって決してそれを破らない。トレード時には以上のことを常に意識し確信をもって行動を起こす。

 

ゾーンのまとめ

本書はトレードを行う時の、心の持ち方を解説している本である。常にトレードに対し明るい見通しをたてて、予想外のことも想定し、受け入れて学び直して、成長し、次のトレードはさらに積極的な気持ちで臨めるようにすることが大事であると説かれている。

 

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