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【要約】「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」おすすめ投資本

今回は、資産運用をするにあたってまずは読んでおきたい本のご紹介です。

ご紹介するのは

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

著:橘 玲

皆と同じ生き方をし、常識に囚われていてはお金持ちになれません。

黄金の羽根」を見つけられるように人と違う生き方をしましょう。

 

「黄金の羽根」とは何か?

黄金の羽は著者が定義した言葉です。その意味は次の通りになります。
制度上の歪みから発生した幸運。つかんだものに幸せをもたらすもの。

ちょっとイメージしづらいので、具体的な例をあげます。2002年の日韓ワールドカップ開催時、日本でチケットを取れないという問題が発生しました。理由は転売屋が何通もの応募を送り、買い占めをしたからです。しかしその一方で不自由なくチケットを買い、色んな試合の観戦を楽しんだ人もいました。彼らは売れ残っていた海外販売分のチケットを外国の業者に頼んで買ってもらい、送ってもらったのです。チケットにありつけない人は高額のお金を支払った一方で、英語力と調査力のある人はチケットを買うことができました。

これはFIFAが設定した制度の欠陥から生じた歪みが原因です。もちろん現在ではシステムは修正されていますが、チケット販売のシステムができたばかりの当時は欠陥だらけだったのです。常識や正攻法に囚われていては、お金持ちになれません。制度や現状を見極めて黄金の羽を発見できるようにしましょう。

 

典型的な資産運用が正しいとは言えない

日本人はリスクを負わない国民性と言われています。株や債券を持たず、多額の預金を保有しています。さて、これは本当でしょうか?

いいえ、違います。日本人の多くはローンを組んでマイホームやマンションを買います。マイホーム購入は日本人の安全な投資法と言われますが、これは資金を持たない人が借金をして株を買うのと同じ構図です。投資の基本は将来の価格が分からないことです。必ず上がる商品も無ければ必ず損する商品もありません。そのため借金をして家を購入するのは、将来的にいくらで売れるか分からない商品を買うのと同じことです。不動産は安全資産、こんな謳い文句で不動産や金融業者はマイホーム購入を勧めてきますが、これはバブル前までの理屈です。業者の言いなりでは「黄金の羽根」は見つけられません。ちなみに同じような物件の家を探したときに中古の方が安いのは明らかです。あなたが住んだ時点で家の価値は下がると思いましょう。

 

サラリーマンは認識以上に課税されている

税金は所得税だけではない

サラリーマンが自分の税金を考えるときに所得税を思い浮かべます。所得税の引き上げは国民の反対を招くため、あまり変わっていません。年収600万円のサラリーマン家庭を想定した場合、各種控除を除いた後の実質税率は4.7%になります。意外に少ないと思いますが、これは落とし穴です。日本には年金があり社会保険料を支払わなければなりません。そして少子高齢化によって保険料は年々増加しているのです。厚生年金の保険料率は2004年から2017年で13.934%から18.3%にもなっています。自分の国への出費をしっかり把握し、制度のおかしな点に気が付くようにしましょう。

会社負担のからくり

社会保険料は基本的に会社が半額支払ってくれます。ラッキーと思いましたか?残念です。あなたが経営者ならば人件費を計算する際に、給料だけでなく保険料の会社負担分も考慮して計算するはずです。つまり経営者は保険料負担分のために従業員の給料を下げるのです。会社が半分負担しているのではなく、あなたの給料を下げていると考えましょう

 

法人化しよう

会社員として国の制度に従い、業者の言いなりになり続けて無駄なお金を使い続けてはいけません。会社員に用意された制度はそれ自体に「歪み」がないのです。歪みが無いからこそ黄金の羽根を見つけようがありません。そして歪みが多いのが法人に対する制度です。例えば個人事業主として法人を設立したとします。あなたの生活の一部に必要な物も、法人運営の経費として計上できる可能性があります。これは制度上の問題です。税務署が完璧に不正なく課税しようとすると、人件費がかかり、税収以上に支出を出してしまうため、ある程度は目をつむるしかないのです。

例えばあなたの奥様を法人の従業員として雇うことも「黄金の羽根」です。所得税のシステム上、各従業員には控除や非課税分が存在します。仮に妻を従業員として登録すれば、実質あなただけが働いていたとしても、妻の分の所得控除をあなたが享受できるようになります。税務署はあなたの奥様の勤務実態を把握することは制度上できないのです。

 

日本のサラリーマン

日本のサラリーマンは年功序列の中で何でもできる「ジェネラリスト」を育てるようにできています。しかしグローバル社会では各々が特技をもつ「スペシャリスト」が求められます。日本の会社員ではスペシャリストになれません。特技を持ち、自営業として自立すれば自由な時間を得られます。その時間を使って「黄金の羽根」を見つけられれば、お金持ちとまではいかなくても、人より多くのキャッシュフローを得ることができます。

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