- 今ならまだこの波に乗れるかも!
- 自分だけが儲け損ねるのはイヤ!
- あの株がいいみたいだから買いたい!
このように、感情のままに株を買っていませんか?
初心者が感情に任せた投資をすると、買ってはいけない株を購入し、高値掴みをしてしまいがちです。しっかり情報収集して選んでいるつもりでも、外部の情報に影響を受けているだけかもしれません。そこで今回は、初心者が買ってはいけない株や、損失を避けるための方法を解説します。
Contents
初心者が買ってはいけない株とは
初心者が買ってはいけない株はズバリ「買いたい!」と思った株です。
いやいや、買いたい株を買うのが普通じゃないの?と思うかもしれません。
しかし、初心者が「買いたい!」と手を出した株は損しやすい傾向があるのです。理由を詳しく解説します。
初心者が「買いたい!」と思った株を買ってはいけない理由
「買いたい!」と思った株を買ってはいけない理由は以下の3つです。
- 人の情報に流されている可能性が高いから
- 情報が古い傾向にあるから
- 初心者は購入判断が遅いから
それぞれの理由を詳しく解説します!
人の情報に流されている可能性が高いから
初心者が「買いたい!」と感じた株は、自分の意思で選んだと思いがちですが、実は人の情報に流されている可能性が高いです。
前提として、株式投資は自己判断で行うものであり、他人の情報に流されてしまう人は投資の世界で生き残るのは難しいでしょう。
「買いたい!」と思ったときは一度深呼吸をして、なぜ買いたいと思ったのか冷静に考えることが大切です。
もちろん自分で分析したうえで買いたい銘柄がある場合は、これには当てはまりません。
情報が古い傾向にあるから
個人投資家に入ってくる情報は古いものが多く、まして初心者に最新の情報が入ってくることは基本的にありません。
SNSや雑誌、知り合いから儲かっている話などを聞くと、つい「自分も儲けたい!」と思ってしまいますよね。しかし、誰でも簡単に目に入るような情報はすでに相場の天井である可能性が高いのです。
図のように、相場初期にプロの機関投資家が買い、その次に株価の上昇を察知したプロの個人投資家が買っています。そして決算発表などが行われ、最後に買うのが個人投資家です。
プロの機関投資家が持っている情報は、個人投資家の数倍、数十倍も早く、密度も濃いのでとても敵いません。
個人投資家は、情報の速さでは勝てないことを知ったうえで戦略を練る必要があります。
初心者は購入判断が遅いから
そもそも初心者は購入判断が遅く、買うと決めるまで時間がかかる傾向があります。それでは、相場が天井となってしまっているケースが多いです。
たとえば、暗号資産が1年くらい気になっていても初心者はすぐに手を出しません。しばらく様子を見て、周囲が「ビットコインが700万円台に突入した!」と騒ぎ出してから買い始めます。
しかし、これでは手遅れであるケースが多く、買った瞬間に大暴落してしまった人もたくさん見てきました……。さらに大暴落のときには損切りの判断も遅くなりやすく、持ち続けてしまうのも初心者に多くみられる傾向です。
とにかく早く買えばいいわけではありませんが、購入判断が遅いとリスクも高まると覚えておきましょう。
初心者が損失を避けるための方法
- 情報は自分で取りに行く
- 隣の芝生は見ない
- リスクを下げた投資法を身につける
情報は自分で取りに行く
株式投資は情報が命なので、他人任せにせずに自分で情報を取りに行く姿勢が大切です。
人の情報に左右されるばかりでは、投資の世界で生き残れないからです。
具体的には、以下の分析スキルを身につけましょう。
- テクニカル分析(チャート分析)
- ファンダメンタル分析(企業分析)
株式投資をするうえでどちらも大切な知識ですが、ファンダメンタル分析による情報戦だけでは機関投資家に敵いません。機関投資家が持つ情報の鮮度や濃さに比べると、個人投資家は圧倒的に不利だからです。
一方テクニカル分析は、個人投資家がプロの機関投資家と対等に戦える唯一の方法といえます。誰でも同じようにアクセスできる「株価」をもとに分析するため、機関投資と個人投資家の間にほぼタイムラグがないのです。
テクニカル分析の基礎やテクニックを学ぶには、こちらの書籍を活用ください。認定テクニカルアナリスト(CMTA)の私が、月10万円をサクッと稼ぐ方法も解説しています。
書籍の内容を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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隣の芝生は見ない
株式投資をするときは「隣の芝生は見ないマインド」が重要です。
儲け損なったときに悔しくなったり、焦ったりしてしまいますが、冷静さを失うと大きなミスを招きやすくなります。
株式投資のチャンスはたくさんあるので、大きなリスクを背負ってまで利益を追いかける必要はありません。
人は人、自分は自分という冷静さを持つことも、大きな損失を回避する方法です。
リスクを下げた投資法を身につける
投資の世界で生き抜くためには、リスクを下げた投資法を身につけましょう。
大儲けを狙うよりも、大きな損失を回避する方が結果的に利益が残りやすいからです。
私の戦略でも「大儲けよりも大損の回避!」をスローガンにしています。具体的には、以下の4つの投資を小さく行い、長期的に継続することでリスクを下げる戦略です。
- 長期積み立て戦略
- 短期コツコツ投資
- 成長株コツコツ投資
- 守りの投資
土台である「長期積み立て戦略」をはじめに、「守りの投資」で徹底的にリスクを回避しながら小さな利益を積み上げます。さらに「短期コツコツ投資」と「成長株コツコツ投資」で利益を上乗せする戦略です。
もちろん絶対に損しない方法はありませんが、徹底的にリスクを下げた戦略も可能なのです。
私の投資戦略の詳細は、こちらの書籍に詳しく記載しています。
書籍について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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初心者が買ってはいけない株を避けるには人の声に惑わされないこと!
この記事のポイント
- 初心者が「買いたい!」と思った株は危険
- 情報は自分から取りに行こう
- 大儲けよりも損失回避を大切に
初心者が「買いたい!」と思った株は、外部からの情報に影響を受けている可能性が高いです。SNSや雑誌、知り合いなど外部から簡単に入ってくる情報はすでに古いことが多く、高値掴みのリスクが高まります。
「買いたい!」と思ったときは1回深呼吸をして、冷静に判断する心がけが大切です。大儲けを狙うよりも、大損の回避を大切にするほうが投資の世界で生き残りやすくなります。リスクを下げた投資法を学べば、きっと負けない投資家に近づきますよ!
初心者が買ってはいけない株について詳しく知りたい方は、こちらの動画もあわせてご覧ください。