先日の日経新聞にも出ていましたが、70歳定年法が国会に提出されるです。
国は、私たちに対して「お金がないなら働け」と言っているようにも思えてきますよね。
この記事では、70歳定年法を成立させたい国の意図を探りつつ、私たちは老後に向けてどうしていけば良いのかを説明します。
Contents
70歳定年法とは
70歳定年法は、2019年6月の閣議で決定されているものです。
これまで、国が企業に求める定年に関する雇用対応は以下の3点でした
①定年廃止
②定年延長
③再雇用などの継続雇用
これは現在の法律で定められており、企業は、60歳〜65歳の希望者全員を雇用する義務を負っています。
今回、法が改正されることで、65歳〜70歳に対する雇用について国が企業に求める対応は、上記の①〜③に加え、以下の4点です。
④他企業への再就職支援
⑤フリーランス支援
⑥企業支援
⑦NPOなどの社会貢献活動への支援
最終的な法の改正案がどう出てくるかはまだわかりませんが、④〜⑦は努力義務として課される見込みです。
実態を踏まえて、義務化していく可能性もあります。
労働者には「お金がなくなるんだったら働きなさい」、企業側にも「働き口をつくりなさい」という、国の考え方があるようにも思えます。
この法改正は、企業側としては迷惑な部分もあるかもしれません。
企業としては、ただでさえ45歳以上のリストラをしたいところ、65歳〜70歳の労働者を雇用しなくてはいけないのです。
65〜70歳の年代は、与えられるポストがなかなかありません。
企業が雇用を続けるとなると、ポストを下げたり、給料を下げたりすることになります。
それまでのポストや給料を下げることでショックを与えてしまいますし、企業側も気を使います。
もちろん労働者本人もプライドがありますし、難しい問題です。
70歳定年延長の本当の意図は?
70歳まで働けるようにする狙いは、年金問題が関係しています。
メモ
・年金受給年齢の後ろ倒し
・日本人の平均寿命が短くなる
主にこの2点から、年金財源の確保ができると予測されているようです。
働きながら年金をもらうと、給料の金額によっては年金受給額が減額されることがあります。
現在も、年金の受給開始を後ろ倒しにしている方が多くいらっしゃいます。
つまり、70歳まで働けるようになれば、年金の受給開始年齢が後ろ倒しになるだろうという予測ができます。
また、日本人の平均寿命は、今後短くなっていくと予想されています。
国は、年金受給開始年齢の後ろ倒しと、日本人の平均寿命が短くなることから、年金財源が確保できると予測しているようです。
なぜ平均寿命が短くなるのか?
では、どうして日本人の平均寿命は短くなると言われているのでしょうか。
今長生きしている人は生命力が強い
今長生きしている、80〜100歳の方々は、生命力が強いです。
戦時中、戦後の、貧困時代を生き抜いてきたからです。
「生きなければいけけない」という強い危機感を持っています。
一方、今の若者は満たされた時代に生きています。
もちろん、命の危機感は感じていません。
生きなければいけないと強く感じていない。
果たして、そんな現代人が、80歳、90歳、100歳まで生きることができるかどうかは疑問です。
食生活の変化
昔を生き抜いてきた人の食事は和食中心です。
戦時中、戦後は食事は豊かではありませんでした。
現代は、食事は満たされています。
ファーストフードなどを食べている人が長生きするでしょうか?
少なくとも体に良いとは言い切れないのではないでしょうか。
また、食べ過ぎによる不健康も考えられます。食べない方がいいという理論すらあります。
満たされた食事があれば長生きするとも言えないのではないでしょうか。
70歳以上の医療費が50%
じつは、生涯医療費の50%が70歳以上にかかっている事実があります。
もはや、無理やり生きているとも言えます。
70歳まで働いて、70歳以降は薬漬けの人生ということでしょうか。
70歳まで労働し続けて体を酷使させて、その後は早死にさせようとしているのではないかとも思えます。
「老後にはたくさんお金がかかるから、稼がなければいけない。
70歳まで働けるようにしよう。」
というのは、国の方向性として正しいのでしょうか。
この状況では、国には頼りっぱなしでは危険ですよね。
引用:厚生労働省
快適な老後を送るためには
では、こうした状況の中、私たちが快適な老後を送るための対策としてどんなことをしていったら良いのでしょうか。
それは、収入基盤を労働収入から資産収入にシフトしていくことです。
50代前後をピークに、労働収入は一気に減っていく。
減った労働収入を資産収入で補うことができるのが、理想の収入基盤の作り方です。
あなたは、60歳を超えてからも今のように元気に働いていられる自信はありますか。
労働収入が減る部分を、資産収入で補っていけるしくみを今からつくっておく必要があるでしょう。
労働収入と資産収入とは
では、労働収入と資産収入とは、どういった考え方か説明します。
労働収入は、例えると、狩猟民族が狩りをするようなもの。
狩り自体が労働であり、狩に行かないと食料が得られない働き方です。
一方、資産収入は、農耕民族のような働き方です。
田畑を耕し、自分が働いていない時間も収入源が育つようにしていきます。
耕す田畑(資産)を増やすことで、収穫(収入)が増えます。
資産収入を増やすことは、今のうちからやっていくことが重要です。
老後のために資産収入を増やす
では、増やすべき資産収入はどんなものがあるでしょうか。
よくある資産収入としては、
資産収入例
・金融資産収入
・不動産・株の配当
・ビジネスオーナー
・本などの印税や権利収入
などが挙げられますよね。
とはいえ、そもそもお金がないとできなかったり、事業を興したり本を難しかったりします。
しかし、お金がなくても作れる資産収入があります。
それは、
・ブログ
・Youtube動画
などです。
これは侮れません。
ブログやYoutubeのような、ネット上で資産収入を得る方法は、これからどんどん増えていきます。
つまり、あらたな収入源がどんどん生まれてくるということです。
そしてそのツールを資産にしていくことが重要です。
たとえば、10年前のYoutube動画で、今も収入を得ている人もいます。
しかも、Youtubeの動画アップにお金はかかりません。
何もない土地を耕して畑にしているようなものです。
こうした資産収入になるものを、今からでもコツコツ積み上げていくことが重要。
10年間Youtube動画を上げ続けたら、10年後にはすごい資産になっている可能性だってあります。
このように、老後に資産収入が得られるような状態にしておくことが重要です。