なんで、企業は黒字決算なのに
早期退職等でリストラをすすめるのか?
若者もリストラ対象になりえる今後に向けて、
何をすればよいのか解説します!
Contents
黒字リストラとは
日本では不動産バブルが崩壊した1990年代から、リストラという言葉が流行しました。
リストラは、会社をクビにされることを意味しています。
多くの場合、会社の経営が悪化して赤字になった時にリストラが行われてきた経緯があります。
会社側としても、赤字の状態が長く続くと会社の存続が危うくなるため、今まで雇っていた従業員を少しずつやめさせて、会社の存続を図ろうとしているわけです。
残念ながらそれでも会社の存続自体が難しく、倒産してしまった企業はたくさんありますが、
少なくとも企業側も存続を考えれば、リストラをすることもやむを得ないと考えている傾向があったわけです。
ところが最近は、少し状況が変わってきています。それは会社が黒字にもかかわらずリストラが発生しているからです。
これを「黒字リストラ」と言いますが、なぜこのようなことが発生するのでしょうか。この理由を知ることにより、
黒字リストラを受ける対象になる人や特徴が理解できます。
黒字リストラを実施する理由とは
黒字リストラが生じる理由の一つは、働きぶりに合わずたくさんの給料を上げてしまい人件費が圧迫しているからです。
古くから存続している会社は、年功序列制を採用するのが一般的でした。
年功序列制は、入社した順序に出世をしていくというものです。
これはある程度経験をしている社員の方が、新しく入ってくる社員に比べて能力が高いと判断したことにより生まれた仕組みになります。
ところがこの年功序列制が生み出したのは、たいして仕事ができないのに給料が高くなってしまった社員たちです。
新入社員よりも能力がないにもかかわらず、新入社員の2倍から3倍の給料をもらっている人も少なくありませんでした。
特に50歳になるまで同じ会社で働いている社員の中には、給料が非常に高いにもかかわらず仕事ができない者もおり、会社としても悩みの種だったわけです。
将来の不景気に備えて少しでも会社側の人件費を減らすためには、給料をもらっているのに働きが足りない社員をカットすることです。
そして、新しい人材を入れることにお金を使った方がよいと考える傾向が出てきました。
このように考えれば、どのような人が黒字でリストラされるか明確になってくるでしょう。
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黒字リストラ対象となる人の特徴は?
それは「給料が高いけども会社の売り上げに貢献できていない者」になります。
特に不動産バブルがはじける前に入社した社員の多くは、リストラの対象になってもおかしくはありません。
そのため、50歳を過ぎている場合やあるいは定年間近の人は、リストラをされる危険性があると言えます。
これを避けるためには、今以上の働きを目指して勉強していくしかありません。
このように考えれば、年配者ほど黒字でありながらリストラされるリスクがあると言えます。
若い世代なら黒字リストラされない?
しかし若いからといって油断はできません。
なぜならいくつかの企業では30代から40代の人を、黒字にも関わらずリストラをしているからです。
では30代から40代の人は、どのような理由でリストラをされるのでしょうか。
この理由がわかれば、黒字でリストラされる人の特徴も理解できるはずです。
30代、40代でリストラされる理由
基本的に30代から40代で結婚している人ならば、子供がいてお金がかかる時期といえるでしょう。
本来ならばそれぐらいの年齢の社員たちをリストラの対象にする訳はありませんが、
会社からお荷物と思われている人ならばリストラの対象になるといっても過言ではありません。
お荷物な社員とは、変化をしようとしない社員です。
一昔前は会社員といえば安定した仕事といわれていました。
安定した仕事に就きたいと考えて会社員になる人の多くは、とにかく会社に属していれば将来的に給料をもらい続けることができて、生活が安定すると考えます。
しかし会社側としては、そのような者を雇い続けたくはありません。
なぜかといえば、会社は変化を望まない者よりも自分自身の変化を望み、会社とともに成長して行く者を雇いたいからです。
社員のほとんどが変化を望まず現状維持をするとすれば、そのような会社は自然淘汰されていくでしょう。
つまり黒字にもかかわらずリストラされる若い人の特徴としては、現状にしがみつこうとして変化を望まない人です。
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黒字リストラされる人は変化をしない人
特に指示を待って動くような人間の場合には会社側としてもそのような人材を望んでいないため、真っ先にリストラの対象になると考えてよいです。
裏を返せば、リストラをされないためには常に動き続けることを意識することが必要です。
黒字リストラされないためにはイノベーションが必要
今会社の中で最も必要とされている社員は、イノベーションを起こす社員といわれています。
会社の売り上げが伸び悩んだ時に必要になるのは、今までの仕事の延長ではなく新しい仕事を考え出しそれを実践していく力といえるでしょう。
外国では、イノベーションができる人ほど給料が高くなり、リストラから最も遠い人とされています。
日本でもそのような考え方が少しずつ浸透してきているため、日々勉強し新しいことに取り組むことができれば、まずリストラの対象になることはありません。
イノベーションを起こす力をつけるための勉強法
いきなりイノベーションを起こせと言われてもなかなか難しいでしょう。
基本的な知識がないとイノベーションは起こせません。
では、どうすれば知識がつくのか?
それは、読書をすることです。
読書は、今までイノベーションを起こしてきた先人の知恵や、いま最先端を走っている人の考え方が効率よく吸収することができます。
今は月に1冊も本を読まない人が5割もいます。
月に1冊の本を読むだけで、上位5割に入れるので、こんな効率的な勉強法はありません。
黒字リストラに合わないよう、日ごろから読書をすることをおすすめします。
本を読むのが苦手という方には、耳で聴く読書法もあります。
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