- 株式投資にはどんなリスクがあるのかな?
- 投資したお金がゼロになることがあるの?
- 株式投資のリスクをどうやったら回避できるの?
このような不安を持っていませんか?
株式投資にリスクがあることを知っていても、具体的にはよく分からない……という方は少なくないでしょう。
しかし、リスクの理解が勝敗を分けると言っても過言ではありません。私もとにかくリスクを回避し、損をしない投資法を実践することで利益を出すことができています。
そこで今回は、株初心者に向けて「株式投資のリスク」と「リスクの回避策」をわかりやすく解説します。
Contents
株式投資の3つのリスク
株式投資は、配当金や株主優待、売却益などで利益が得られる一方、損するリスクもあります。
損失につながる主な要因には、以下のリスクが挙げられます。
- 株価の下落リスク
- 会社の倒産リスク
- 流動性のリスク
それぞれ、わかりやすく解説します。
1.株価の下落リスク
株価の下落リスクとは、株の値下がりによって損失が発生することです。
株価は日々変動しており、価格が上がることもあれば、下がることもあります。購入したときの価格よりも値下がりしてしまうと、損失が発生してしまうのです。
たとえば購入したときの株価が100万円で、80万円に値下がりした場合は20万円の損失になります。つまり、再び株価が上がらない限りは、20万円を失ってしまうということです。
このようなタイミングで株を売って損失を確定することを「損切り」といい、売らずに持ち続ける状態を「含み損」といいます。
株式投資は、元本割れしない預貯金とは違い、元本が保証されません。値下がりした分だけ損する可能性があることをしっかり理解しておきましょう。
2.企業の倒産リスク
株を保有している企業が業績悪化などの理由で倒産すると、大きな損失が発生する可能性があります。
最悪の場合、所有している株式が「無価値」となり、投資金額の全額が損失になることもあり得ます。
倒産は滅多に起きることではありませんが、投資金額のすべてを失うリスクがあることも覚えておきましょう。
倒産には「破産」をはじめに、「会社更生法」や「民事再生法」が適用されるケースなどいくつかの種類があります。
いずれにしても投資家にとってリスクが大きいため、倒産の可能性が高い企業へ投資しないようにしっかり見極めましょう。
3.流動性のリスク
流動性リスクとは、証券取引所における売買の「出来高(取引量)」が少なく、売りたいときに売れない可能性があることです。
「出来高」は期間中に成立した売買数を表し、銘柄や市場全体ごとの活性度を測るバロメーターになります。
したがって出来高が少ない銘柄は、買い手が見つからない可能性や、低い価格でしか売れないリスクが高くなるのです。
株式投資のリスクは、株価だけでなく出来高によっても左右されることを押さえておきましょう。
株式投資のリスクを回避する方法
ここからは、「下落リスク」「倒産リスク」「流動性リスク」を回避する方法をそれぞれ解説します。
1.下落リスクの回避策
下落リスクの回避策は、主に2つあります。
- 損切りルールを決める
- 分散投資をする
どちらも大切なポイントなので、詳しく解説します。
損切りルールを決める
下落リスクを最小限に抑えるためには、損切りルールを決めておくことが大切です。
具体的には、株を購入する前に「いくらまで値下がりしたら損失を確定するか」を決めておきます。機関投資家も採用している有効なリスク管理手法であり、個人投資家にとっても必要不可欠といえます。
なぜなら、損失が出てしまってからでは、焦って冷静な判断ができなくなるからです。大抵の人は損切りができず、損失額が膨れ上がっていくのをただ眺めるだけになるでしょう。
なお、利益が出ているときに「いくらまで値上がりしたら利益を確定するか」を決めておくことも重要です。欲が出てしまって利益確定できなくなってしまうからです。
欲望に左右されずに投資するには「いくらで売るか」という計画を事前に立てておきましょう。
分散投資をする
分散投資をすることで下落リスクを抑える方法は、とても有効です。
分散投資は主に3つあります。
- 資産分散
- 時間分散
- 地域分散
<資産分散>
資産分散とは、複数の金融資産を購入することでリスクを下げる方法です。株式や債券、金などの金融資産の値動きは、種類によって異なるため、資産配分が偏ると値下がりしたときの損失が大きくなります。投資リスクを少しでも減らすためには、所有する金融資産を複数持ち、分散させておくことが大切です。
<時間分散>
時間分散とは、一定額を定期的に購入する設定をして、価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く買う方法です。購入するタイミングをずらすことで高値掴みを避け、全体の購入金額を平均化させる効果が期待できます。時間分散の代表的な手法を、ドル・コスト平均法といいます。
<地域分散>
地域分散とは、異なる地域の銘柄や通貨を組み合わせて投資を行い、リスクを分散する方法です。複数の地域の資産をバランス良く持つことで、特定の地域の値下がりをカバーできる可能性が高まります。
分散投資については、こちらの書籍で詳しく解説しています。できる限りリスクを抑えて投資したい方は、ぜひご活用ください。
2.倒産リスクの回避策
倒産リスクの回避策は、主に3つです。
- 財務諸表を分析する
- 世界情勢にアンテナを張る
- 投資信託に投資する
それぞれ、詳しく解説します。
決算書を分析する
倒産するような企業には、決算書のどこかに前触れが表れているものです。
そのため、倒産リスクを回避するには決算書の分析が必要です。
決算書は「有価証券報告書」ともいい、口座を開設している証券会社のWebサイトから閲覧できます。一般の方は、以下のサイトから閲覧できます。
- 各企業のWebサイト
- EDINET(エディネット)
- 適時開示情報閲覧サービス TDnet(ティーディーネット)
決算書を読み、企業の業績や財務状況などを分析する手法を「ファンダメンタル分析」といいます。倒産リスクを避けるのはもちろん、投資するうえで欠かせないスキルなので、必ず身につけておきましょう。
ファンダメンタル分析の学び方は、こちらの記事をご覧ください。
-
【初心者向け】株式投資の勉強の始め方!
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世界情勢にアンテナを張る
倒産リスクを回避するには、世界情勢にアンテナを張ることも大切です。
株価は景気や為替レート、金融政策などにも大きく左右されます。そのた、世界情勢は株価の騰落や倒産を事前に見極める判断材料になります。
世界情勢のニュースをチェックするには「Yahoo!ファイナンス」「ロイター」など情報サイトがおすすめです。
日頃から投資に関わるニュースにアンテナを張り、倒産や株価暴落のリスクに備えましょう。
投資信託に投資する
倒産リスクを確実に避ける方法は、個別銘柄ではなく「投資信託」に投資することです。
日経平均株価やTOPIX、S&P500などの株価指数に連動する投資信託は、複数銘柄を対象にしています。仮に1社が倒産しても、他の企業に入れ替わるだけなので個別銘柄のようなリスクがありません。
投資信託は個別銘柄のような大きな利益は見込めませんが、価値がゼロになるなどの大きなリスクが避けられます。
3.流動性リスクの回避策
出来高が低いと売りたくても売れなかったり、希望価格で売れなかったりする可能性があります。この流動性リスクを回避するには、株価だけでなく、出来高も確認してから購入することが大切です。
なお、出来高は株価との関係性が非常に高く、投資の判断材料となります。初心者のうちに学んでおくと良いでしょう。
出来高と株価の関係性については、こちらの動画で詳しく解説しています。
株式投資はいかにリスク回避できるかが成功のカギ!
この記事のポイント
- リスク回避は株式投資の勝敗が決まるほど重要
- 株のリスクは主に下落・倒産・流動性の3つ
- 投資知識を身につければリスク回避しやすくなる
株式投資のリスクは、正しく回避すればそれほど恐ろしいものではありません。まずは損切りルールを決め、大きな損失を出さないことを徹底しましょう。また、分散投資で低リスクなポートフォリオを作り上げることも大切です。最大限にリスクを回避しながら、楽しい投資ライフを過ごしましょう。
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