今回、大企業サラリーマンはなぜ起業に失敗するのか解説します!
近年では、黒字企業でもリストラをするという黒字リストが盛んになってます。
ただ、リストラというのは首をきるわけではなく、早期退職制度によって募集することがほとんどです。
40代を超えたあたりから、早期退職に応募するかどうか悩むと思います。
また、早期退職後は起業でもしようと考えている人も少なくないと思います。
今回は、大企業サラリーマンが早期退職後に起業すると失敗する理由についてご説明いたします。
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大企業で早期退職をして起業する人とは
近年では大企業を早期退職後に、自分で会社を起こそうと考える人が非常に多く見られます。
そもそも早期退職とは会社の意向に合わせて判断を迫られるケースも多く見られます。
これは大企業で大規模な早期退職募集と呼ばれる名前のリストラだということです。
しかし退職金も通常よりもやや上乗せしてもらえることから、意外にも多くの社員が自ら応募しているのです。
そしてその後にどのような未来を描くのかというと、退職金を元手にして起業しようという考えです。
特に大企業出身者であればある程、早期退職をした後に会社を起こすことを考えるといえるでしょう。
早期退職後の起業は失敗する理由は?
しかしこの起業は、99パーセントが失敗してしまうのです。
そもそも大企業を早期に退職した人だけではなく、個人が起業した際の廃業率は非常に高いものとなっています。
起業したとしても9割は消えてしまうという言葉を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、実はそれは間違いでもありません。
廃業率は1年後で27パーセント、3年後には50パーセントを超えて62パーセント、10年後には何と88パーセントにも上ります。
つまり10年間生き残れる可能性が約10パーセントしかないということがわかります。
起業が簡単になったけど失敗する人も増えた
現在の世の中はインターネットが非常に普及したこともあり、起業しやすい時代になっているといえるでしょう。
しかし始めるのはたやすくても、それを続けて生き残れるかどうかは全く関係ありません。
だれもが挑戦しやすくなったので、ライバルもそれだけ増えていることになるので、結局生存率は変わらないということになります。
40歳、50歳で起業して失敗したら老後が悲惨
これが20代や30代であればたとえ失敗したとしても十分にやりなおすことはできるでしょう。
しかし早期退職となると50歳前後である可能性も高く、ここで失敗し退職金もすべてなくなってしまえば、老後が悲惨になることは目に見えています。
大企業のサラリーマンは起業しても失敗する理由は?
そもそも大企業で働いていた人たちの多くは、規模の大きい仕事に携わってきた経験があることでしょう。
このような経験をしていたことから、自分は仕事ができると思っている人が多く見られます。
しかし大企業で大きい仕事をしてきたからといって、それが自分の商売につながることはありません。
サラリーマンの仕事と商売は全く異なる次元にあるのです。
たとえ大企業に就職していた時に年収数千万円を稼いでいたエリートであったとしても、それはただのサラリーマンの仕事ができるということです。
これは自分で商売をしたというわけではなく、商売に関しては全く知識も経験もなく素人と同じということです。
中には会社で新規事業を興した経験があるので、商売の経験があるという人も見られます。
しかしそれは大企業の会社の看板を使い、さらには会社のお金を使い新規事業を起こしたということです。
全くゼロの場所から、自分自身と自分の資金だけで起こすこととは全く違うということです。
大企業のサラリーマンは起業に向いてない
大企業のサラリーマンは、会社を起こすことには基本的に向いていないといえます。
基本的に向いていないので、多くの人が失敗してしまうのです。
その理由は求められる能力がサラリーマンとは全く異なるからです。
大企業のサラリーマン経験は使えない
大企業に勤めていた経験から、自分なら会社を起こしても成功するだろうと思い込んでいた人たちがどんどん失敗していくのです。
大企業に勤めていた人たちは、様々なスキルを持っていると思うかもしれませんが、そのスキルは実は外では通用しないものばかりなのです。
大企業は数千人規模、または数万人規模にも及ぶ社員たちで成り立つ組織であるため、社員一人の仕事は、組織が大きくなれば大きくなるほど細分化されていくことになるでしょう。
つまり自分に与えられる仕事が小さく限定的なものになるということです。
大企業は独自の仕組みがあるため社外で通用しない
大企業の場合には、どんなに優秀な社員が突然辞めてしまったとしても、会社が維持できなくなるということはありません。
それほどだれが携わっても売り上げが上がるような仕組みが、長い年月をかけて構築されてきているということです。
さらに大企業の場合には、これまでの実績や歴史が重ねられ、それまでに会社独特の文化や習慣が根付いています。
これはその会社以外の場所では通用するものではありません。
このような外では通用しないやり方が社員には身についてしまうのです。
転職の経験はあったほうがよい
それまでに何度か転職した経験があるのであればよいかもしれませんが、大企業に勤めるとなかなか転職する人も見られません。
転職を一度もすることなく一つの企業に勤めていた場合には、狭い庭の中でその庭からは一歩も外に出たことがない人と同じということになります。
その狭い庭の中ではうまくやれていたとしても、一歩庭の外に出てしまえば、何もできなくなってしまうということです。
実際に大きな実績を残している人でも、自分の仕事の範囲外となると全く知識も技術もないという人が多いものです。
このようなことから、大企業を早期退職後に起業したとしても、失敗することが目に見えることでしょう。
早期退職をする前に一度転職アドバイザーに相談
これまでに転職経験がない場合は、自分が社外にでてどこまで通用するのか把握できていないと思います。
まずは、転職エージェント等に相談をしてみて、まず自分の市場価値がどれほどのものなか確認して、早期退職をした場合に再就職の可能性があるのかどうか確認しておくことをオススメします。
自分のことを知らないで、いきなり社外にでるというのは一番やってはいけないことになります。
まずは、転職エージェントに相談しみることをオススメします。