「貯金だけじゃお金は増えないし、やっぱり増やすのが大切か。でも、投資で損したらどうしよう...」
投資の必要性は感じていても、なかなか一歩を踏み出せないんですよね。
そんな悩みに応えて、「インデックス投資」の良さや始め方を紹介しているのが、「お金は寝かせて増やしなさい」(水瀬ケンイチ氏著)です。
水瀬ケンイチさんは、サラリーマンをしながら15年以上も「インデックス投資」を実践されいます。
また、その運用の様子を自身のブログに残している、インデックス投資家ブロガーです。
そんな著書が、投資未経験者にもわかるように記した「お金は寝かせて増やしなさい」の要約から、インデックス投資の特徴や魅力を伝えていきます。
Contents
インデックス投資とは
本書では、インデックス投資を「世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して長期保有すること」としています。
インデックスファンドとは、「日経平均」や「TOPIX」、「ダウ平均」や「S&P500」のような指数(インデックス)と同じ運用成果を目指す投資信託のことです。
インデックス投資では銘柄選択をせず、投資タイミングもはかりません。
インデックスファンドを、毎月定期的に同じ金額を積み立てて、あとは寝かせておくだけです。
インデックス投資の3つの特徴
インデックス投資の特徴は、大きく次の3点です。
メモ
- 長期成長に期待する投資
- 究極の分散投資法
- プロの運用成績に勝る
それぞれの特徴を、見ていきましょう。
特徴①:長期成長に期待する投資
株式市場の規模は、右肩上がりに大きくなっています。
その例として本書では、1801年に1ドルを投資していたら、今その1ドルはどうなっているかを説明しています。
さっそく答えを示すと、1ドルは約70万倍にもなるようです。
つまり、7,000万円です。
このような結果になる理由は、資本主義の仕組みにあります。
資本主義では、資本家(経営者)は、業績を上げようと資本にどんどんお金をつぎ込みます。
また労働者も、もっと賃金をもらおうと働きます。
そのように連鎖して、株式市場は自己増殖していくのです。
インデックス投資は、未来の成長に期待する投資なのです。
そのため、長期保有が前提となっている投資なのです。
特徴②:究極の分散投資法
インデックス投資は、究極の分散投資法です。
なぜならインデックス投資は、インデックスに連動する成績を目指すので、何百社の株を一度に買っているようなものだからです。
日経平均を目指すインデックスファンドなら、日本のトップ225社全てに投資したようなものです。
またインデックスファンドには、いろんな種類があるので、インデックスファンドを組み合わせれば、さらに分散されます。
なのでインデックス投資は、究極の分散投資法と言えますね。
特徴③:プロの運用成績に勝る
投資信託には、インデックスファンドの他に、プロが投資先を決めるアクティブファンドがあります。
市場の平均を目指すインデックスファンドと、歴戦の経験を経ているプロが運用するアクティブファンドでは、どちらの方が成績が良いのでしょうか?
答えは、インデックスファンドです。
なぜなら、アクティブファンドの方が、手数料が高いからです。
単純計算すると、アクティブファンドはインデックスファンドの8.5倍も手数料が高いくなります。
アクティブファンドは、プロが積極的に関わって運用するので手数料が高くなってしまいます。
またインデックスファンドの手数料は、ファンドを作っている会社の努力によって低く抑えられています。
インデックス投資は、プロにも勝てる投資で、手数料も安い投資なのです。
インデックス投資を始める手順
本書では、インデックス投資を始める手順として、次のステップで紹介しています。
メモ
- 家計の状況を把握する
- 生活防衛資金を貯める
- 自分の「リスク許容度」を把握する
- 資産配分を決める
- ネット証券の口座を開く
- 決めた投資商品に毎月1回積み立てて寝かせるだけ
重要なのは、最初の1〜3です。
家計の状況を把握する
投資を始めるのには、まずは家計状況を知りましょう。
本書では、家計簿を細かくつける必要はなく、1ヵ月の支出を把握することをおすすめしていますよ。
収入が入ってから、1ヵ月後の残高を確認するのが簡単です。
生活防衛資金を貯める
「世の中で何が起きようが、会社が倒産しようが、クビになろうが、家庭の生活を守る」ための貯金を、本書では推奨しています。
投資にはリスクがありますし、また生活防衛資金があることで心の安定に繋がるからです。
だいたい、2年間分の生活費を貯められれば安心です。
インデックス投資を実践しながら、生活防衛資金を貯めても問題ありません。
自分の「リスク許容度」を把握する
自分の「リスク許容度」を把握するのが最も大切です。
リスク許容度とは、「1年間でどこまでの損失なら耐えられるか」ということです。
リスク許容度を知る方法はいくつもあるのですが、まずは1年で貯められる金額をリスク許容度に設定するのも1つの考え方です。
1年間で50万円を貯められるなら、50万円をリスク許容度にするといった感じです。
まずは設定してみて、やりながら変えていってみてください。
インデックス投資を始めてるのに早いも遅いもない
インデックス投資を始めるのに、早いも遅いもありません。
なぜなら、投資タイミングをはかって売り買いする必要がないからです。
いつ始めても、毎月決まった額を積み立てていくだけです。
そして、長期保有して長期成長に期待していきます。
今からでも、遅くありませんよ。
まとめ:ただひたすら積み立てて長期保有する
インデックス投資は、長期成長に期待して、積み立てていくだけの投資です。
銘柄を選んだり、投資タイミングをはかったりする必要もありません。
投資未経験者にこそ、簡単に始められておすすめの投資手法なので、ぜひ、実践してみてください。
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