- 株ってお金持ちじゃないとできないよね?
- 少額でも投資できるって聞いたことあるけど何円くらい必要なの?
- 初心者でもできる投資法はあるかな?
こんな悩みを持っている人はいませんか?
未経験だとわからないことが多すぎて嫌になっちゃいますよね。たくさんお金がないと投資を始められないと思っている人がいる一方で、少額からできると聞いたけど実際にいくら必要かを気にしてる人もいるでしょう。そこで今回は「株式投資に必要な金額」と「初心者におすすめの投資法」を解説します。
Contents
株式投資に必要な最低金額
株式投資とは、将来性が見込める企業の株式を取得し、会社のオーナー(株主)になることです。株式の価格は取引時間中はリアルタイムに変動していて、購入価格より高く売却できれば利益が得られる仕組みです。
日本企業に投資する際は、基本的には100株単位での売買になります。2022年7月現在1株あたり50円以下の企業もあります。仮に40円の企業の株式を100株購入する際に必要な金額は4,000円です。近年では1株から購入できる証券会社もありますが、手数料が割高な傾向があります。ちなみに100株未満の株式を単元未満株と呼びます。
アメリカでは株式を1株単位で購入できます。そのため株価=最低購入価格と考えて問題ないでしょう。ただし、為替の影響を受けるので、同じ株価でも購入する時期によって必要な日本円の金額が異なります
最近では、株価に関係なく1000円単位で購入できる証券会社もあるので、1株に満たない金額で株主になることも可能です。
初心者に人気がある投資の種類
投資初心者に人気がある投資を3つ紹介します
- 個別株
- 投資信託
- ETF
それぞれ詳しく解説しますね!
個別株
これが一般的にイメージされている株式投資で、個別株とは一つの企業の株式を指します。例えば、アップル、グーグル、トヨタなど。
上場企業であれば、好きな企業を証券取引所で買えます。もちろんアメリカなど海外の企業も日本国内の証券会社を通して売買ができますよ。ただし、証券会社によっては取り扱っている国が異なる場合があるので注意してください。日本の大手証券会社であれば大人気のアメリカ株はどこでも売買できるでしょう。
日本企業の株主になりたい場合、株価が安い企業であれば、100株単位では3,000~5,000円程度、1株単位では30~50円程度で購入ができます。ただし、相場によってこの価格帯も変わります。1株単位の少額取引も売買経験をする意味では価値がありますよ!投資額が安ければ、暴落しても数百円程度なので大きな損害を被ることもないでしょう。
配当金や株主優待をもらえる企業も魅力的ですよね。
投資信託
初心者から上級者まで幅広く購入される資産運用の王道です。
投資信託とは、株の詰め合わせパックのようなもので、投資したお金を商品の運用方針に基づいてプロが投資先を選定し、得られた利益に応じてリターンを受けとります。投資信託によっては、個別株だけではなく、債券やゴールドなど幅広く投資している商品もあるため、一つの商品を購入するだけでリスク分散できます。投資信託は6000種類近くありますが、こだわりがなければ人気ランキング上位にある銘柄を選べばよいでしょう。ただし、リスク分散していても、元本割れする可能性もあります。
個別株は取引時間内に価格が変動するのに対し、投資信託は販売会社を通じて1日1回基準価格が算出されます。
つみたてNISAで買い付けもでき、証券会社によっては100円からと超少額から投資できます。基準価格に関係なく自由に金額を決めれる点も魅力的ですね!
ETF
ETF(Exchange Traded Fund)は日本語で「上場投資信託」と呼ばれ、特定の指数に連動する成果を目指す投資信託の一種です。連動する指数は株式、債券、通貨など幅広く、投資先も日本に限らず、直接投資しにくい国や地域に手軽に投資ができます。
複数の銘柄が一つの商品となっている点は投資信託と同じですが、投資信託が1日に1回基準価格が算出されるのに対し、ETFは取引時間内にリアルタイムで価格が変動します。
値動きがわかりやすいうえに、一般的な投資信託と比べて保有コストが安いために長期保有にも適しています。
人気があるのはやはり米国ETFでマイクロソフト、アップル、Amazonといった有名な大企業を含んだ商品です。最低購入価格が1万円以上するので、個別株や投資信託と比べて高く、円安が進行すると日本円での価格は更に上がってしまいます。
初心者におすすめの投資方法
紹介した3つの投資方法は、どれも一般的で初級者から上級者まで幅広く利用されています。ただし、初心者にとっては、個別の企業を分析し、買う銘柄や金額やタイミングを判断するのは難しいでしょう。プロでもなかなか相場を読むのは難しいですからね。
そのため、経験としての少額売買であれば問題ありませんが、中長期視点で資産を増やしていくことを考えるなら別の手法を選ぶ方が無難です。初心者あるいは未経験者には、投資手法の一つとして投資信託の長期積み立て投資がおすすめです。
長期積み立て投資を初心者におすすめする理由5つ
長期積み立て投資を初心者におすすめする理由は、5つあります。
- 少額から始められる
- 自動で投資できる
- 買うタイミングに悩まない
- 資金をいつでも換金できる
- 投資リスクの軽減できる
それぞれ詳細に解説していきますね!
少額から始められる
元本割れに抵抗がある人や手元にお金があまりない人でも少額なら始めやすいでしょう。
特に初心者のうちは元本割れが1番怖いですよね。信用取引などをやらなければ、借金を追ったり破産はないものの、お金が減る抵抗感が強い人は多いはず。
10万円した投資したお金が一時的に9万円になってしまったら、貯金すれば良かったーと後悔する人も少なくないでしょう。
しかし、100円程度の少額積み立てであれば、減ったとしても大したダメージは受けずにすみます。投資信託は過去データを見ると、暴落したとしても長期的には右肩上がりになります。一時的に20%下がって80円になったとしても、気にせずに回復するのを待てる人が大半だと思います。
自動で投資できる
投資の手続きがネットで完了するとはいえ、慣れないうちはストレスがかかります。毎月投資すると決めてもついつい面倒に思ったり、やり方を忘れたりしてしまうもの。
その面倒な作業も積み立て投資にはありません。初めて買い付けをするときに積み立て設定をするだけ。あとは毎月決まった日に自動的に投資してくれます。証券口座にお金を入れておく、あるいはクレジットカードを紐づけておくだけで準備完了です。
とりあえず100円から積み立てて、慣れてから途中で金額を増やすことも可能です。
買うタイミングに悩まない
「安く買って高く売る」は利益を得るためのセオリーですが、そのタイミングを判断するのは簡単ではありません。株価が好調の局面ではそろそろ下がるかもと思い、暴落している局面ではまだまだ下がるかもしれないと思い、なかなか投資に踏み切れないこともよくある話です。
積み立て投資であれば、最初に決めた日に自動的に投資をしてくれるのでタイミングに悩む心配はありません。日頃、仕事や育児等で忙しい方でも、注文の手間をかけずに投資を継続できますよ。
資金をいつでも換金できる
一部の商品を除いて、ほとんどの投資信託は好きなタイミングで換金できます。証券会社の出金方法にもよりますが、数日以内に指定の金融機関に振り込まれます。
基本的には長期での運用が前提ですが、一時的にお金が必要なときにすぐに現金化できるのは安心ですよね。金額も自由に選べます。
ただし、元本割れする可能性も留意しておきましょう。元本割れに関して、金融庁が出しているデータでは、地域・資産を分散して5年間積み立て投資をした場合の元本割れ確率は15%以下となっています。
出典元:金融庁HP https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
積み立てをしている期間によっては元本割れの可能性はあまり高くないとはいえ、投資信託の現金化は緊急手段なので、あらかじめ使う予定決まっているお金は投資に回さないのが原則です。
投資リスクの軽減できる
投資信託の長期積み立て投資では、資産(銘柄)、地域、時間(時期)の分散を3つ同時に行えます。
資産(銘柄)と地域はすでに分散されている投資信託の商品もあります。
積み立てによる買うタイミングの分散が「時間(時期)の分散」になり、これをドルコスト平均法といいます。ドルコスト平均法とは価格が変動する金融商品を定額で投資を行い、リスクを低減させる方法です。同じ金額で買い付けると、株価が安いときには多く、高いときには少なく買うことができます。相場によって購入する株数は異なりますが、長期では1回あたりの投資価格が平準化され、暴落等の短期的な急落の場合の影響を少なくできます。
株価が安いときでも買い付けするので上昇局面にもしっかり利益を増やせますよ!
長期積み立てを継続するための注意点
多くのメリットがある長期積み立て投資を継続するために、以下3点に気を付けましょう。
〈続けられる金額にする〉
無理しすぎない金額を設定しましょう。投資するために、日常生活が苦しくなっては元も子もありません。
〈周りの人と比べない〉
投資のやり方は多種多様で人それぞれです。投資金額によっては短期で100万、200万増えたなどの話を耳にするかもしれませんが、元手が違ったり、家族構成や考え方の違いによってリスクの取り方も違います。周りを気にせず投資を続けることが大切です。
〈相場が悪くなっても投資をやめない〉
暴落等で大きく株価が下がり、含み損を抱えると、このまま投資を続けて良いのか不安になりますよね。暴落はいつか終わり回復局面に向かいます。そのときに備えて、安く株を購入できるタイミングを逃さない意味でも、継続して投資しましょう。その時の株が底値かどうかは時間がたたなければわかりません。
まとめ
この記事のポイント
- 投資はお金持ちでなくてもはじめられる
- 個別株、投資信託、ETFが初心者に人気
- 初心者におすすめなのは投資信託の長期積み立て投資
お金持ちじゃないとできないと思われがちな株式投資ですが、超少額でも投資デビューできることがわかったと思います。
リスクを抑えながら投資をしたいと考えているなら、投資信託の長期積み立てがおすすめです。最初に設定しておけば、あとは自動で取引されるので忙しい主婦やサラリーマンでも継続できます。無理のない金額で投資してみましょう。
本記事では投資信託の長期積み立てのみの解説でしたが、他にも初心者におすすめの投資手法はあります。他の手法の詳細はこちらの書籍で紹介しています。タイトルにある通り、超・臆病者に向けて書かれているので、初心者にとっても読みやすい内容になっていますよ。