- FIREは現実的には難しそう・・・
- でもずっと生活のためだけに働くのは嫌だ・・・
- ゆるーく仕事をして暮らしていきたい
経済的な自立と早期リタイアができるFIREは多くの人が憧れる状態です!ただこんな夢のような暮らしを達成するには多くの資産が必要なので、ほとんどの人にとっては現実的な目標に感じられないでしょう。例えば、生活費が30万円/月だとしても、9000万の資産が目安になるからです。
FIREは難しい、でもFIREの暮らしに憧れるという人におすすめなのが「サイドFIRE」という考え方。完全に働かない生活はできませんが、ある程度暮らしに自由が生まれますよ!
Contents
FIREとは?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉。簡潔に説明すると、働かずに生活できる状態を表します!十分な資産を蓄えて、その資産収入だけで暮らしていくイメージ。増えたお金だけで生活費を賄うため、理論上、元のお金を減らさずに生きていけます。
ただし最大の難点はまとまった資産が必要になること。当たり前といえば当たり前ですが、資産収入だけで暮らしていくにはそれなりの元手が必要になります。
生活費によって必要な金額はまちまちですが、生活費が30万/月なら9000万円、40万なら1.2億円が必要になります。
こんなに貯めるのは無理…と思う人がほとんどですが、そんな人にぴったりのその次の目標が「サイドFIRE」という考え方です。
サイドFIREとは
サイドFIREとは自分の好きな副業などの労働収入+資産収入で生きていくライフスタイルです。投資の資産収入だけでは足りない部分を労働収入で補うというイメージの方が分かりやすいでしょうか。
完全なFIREほどの自由なライフスタイルは確立できないのですが、普通のサラリーマンと比べると自由度はかなり高いといえます。資産収入もあるので、以下のような働き方もできます。
- 経済的な問題で断念していた職種で働く
- 副業ができれば、働く場所に縛られない
サイドFIREは誰でも目指せる?
サイドFIREにはある程度の資産に加え、収支管理ができる、毎月貯金ができるなどの条件を満たす必要があります。ただし、完全なFIREと比べると大幅に難易度が下がるといって間違いないでしょう。
平均的な収入であっても、ぜいたく品を買いまくるなど支出がコントロールできない人でなければ、十分達成できる再現性の高さもサイドFIREの魅力といえます。
サイドFIREにはいくら必要?
さきほど完全なFIREに必要な金額は生活費が30万/月の人で9000万と紹介しましたが、サイドFIREではいくら必要になるでしょうか。
サイドFIREでは「生活費」に加えて、「労働収入」によっても必要な金額が変わります。
生活費が30万円の場合で考えてみましょう。サイドFIREに必要な金額は、もう一つの変数による労働収入によって変わってきます。
労働収入が
月5万円の場合、7500万円
月10万円の場合、6000万円
月15万円の場合、4500万円
もちろん、数年で貯められる金額ではありませんが、FIREと比較すると少し現実的な数字になってきました。もし月15万を労働収入で賄うことができれば、4500万円でサイドFIREを達成することができます。
4500万円を積み立て投資で貯めようとした場合、月8万で25年間達成できます。もちろん月8万円の投資は簡単ではないですが、サイドFIREのためと考えたら頑張れる範囲の金額ではないでしょうか。
サイドFIREのメリット
FIREのように働かなくてもいい!とまでいきませんが、ゆるく働けば十分生活できることがサイドFIREの魅力です。ここではメリットを2つ紹介しますね!
メリット①FIREよりも少ない資産で達成できる
FIREに憧れながらも、金銭的に厳しくて断念した人もたくさんいるでしょう。金銭面に無理だと悟ったものの、自由に暮らしたいという欲望はかんたんには消し去れないですよね。サイドFIREの場合、働く必要はありますが、場所や時間の制限が少なくなります。
生活費30万円の場合、月の労働資産が15万あれば、4500万で達成!決して簡単に貯められる金額ではないですが、完全なFIREに必要な資産の目安9000万に比べるとだいぶ現実的に感じられるでしょう。
メリット②自分のやりたい仕事を選択しやすい
労働収入1本の場合、自分の生活を全て労働によって賄わなければいけないので、やりたいことよりも生活の安定を選択せざるをえません。特に家族がいると、給料を考えずに自分のやりたいことだけで決めるのはあまり現実的ではないですよね。
しかし、やりたい仕事を選びながら生きていくことを可能にしたのが、サイドFIREです。なぜなら資産収入があるので、やりたい仕事の給料が低い場合でも十分に生活できるためです。必要な労働収入が15万円なら、多くの職業で実現可能なはずです。
サイドFIREの注意点
理想の暮らし方のひとつであるサイドFIRE。しかも目指せば、誰しも十分達成できるという点でも多くの人にとって魅力でしょう。しかし、サイドFIREを目指すうえで注意しておくべき点がいくつかあります。2つ紹介しますね。
注意点①FIREと比べると自由度が少ない
完全なFIREと比べると労働をしなければいけない分、自由度は下がります。しかし、必要な労働収入は限定的で場所や時間に縛られることがあまりないでしょう。そのため、大半の人はこの労働に苦痛を感じることはあまりないはず。それどころか収入に縛られずに好きな仕事ができるので、働かないときよりも満足度が上がる人もいるのではないでしょうか。
サイドFIREは働かなければいけない分、自由度は完全なFIREと比べると下がりますが、好きな仕事をすればあまりデメリットとは感じないでしょう。
注意点②資産収入は100%安定とはいえない
資産収入は運用しながら増えた分を取り崩すことを前提としています。先ほどの生活費30万、労働収入15万の場合、残りの15万円を資産収入で賄うと想定しています。
しかし、サイドFIREの生活が長くなると予想外の出来事が起きる確率は上がっていきます。病気、災害、事故などによって、今までと生活費が変わったり、大きな出費が必要になったりする場合もあるでしょう。それに働けなくなってしまったら、取り崩す資産の額が大きくなります。
他には、リーマンショックのような株価が暴落直後でも同じ金額を取り崩すと、相場によっては資産が思った以上に早く減ってしまうこともあります。
想定外が起こった場合は資金不足になる可能性があるので、生活費を目いっぱい使わない、無理しない範囲で労働収入を増やすなど、事前に対策しておくのがいいでしょう。
まとめ
この記事のポイント
- サイドFIREは資産収入+労働収入で暮らすライフスタイル
- 必要なお金は生活費によって変わってくる
- 平均的な収入でも十分目指すことができる
サイドFIREは完全なFIREと比べるとまだまだ自由度が少ないようにも見えますが、好きな仕事、場所で働きながら暮らしていける多くの人が憧れるライフスタイルでしょう。
完全なFIREよりは難易度は落ちますが、それでも数千万の資産が必要になってきます。多くの人が目指せることは間違いないですが、節約や投資をバランスよく行うことがサイドFIREを達成するためには必須です。
ただし、早くサイドFIREを目指すためにリスクが高い投資をするのはかえって資産を失うことになるので絶対にやめましょう。節約しながらコツコツ投資をするのが、近道です。ただし、コツコツ投資といっても、どうやったらいいのかわからない人も多いですよね。
そこで初心者の投資におすすめなのが「超・臆病者のための株の教科書」。タイトルの通り超・臆病者に向けて書かれているので、リスクを抑えながら投資ができますよ。これから始める人もまだ始めたばっかりという人にもおすすめなのでぜひ読んでみてください。